須走口 富士登山 (富士太郎に会いに <2003.8>)
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山頂にて 火口と測候所

画像クリックで大きくなります (別窓)




ちょうど今、富士登山シーズン真っ盛りですね。

もうあれから4年が経ったのかぁ。


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2003年8月
富士登山、10年ぶりの須走口。


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 初めての富士登山が、この年から遡ること10年前の須走口。
 この時、大陽館のわんこにお世話になるという経験をしました。
 その犬が富士太郎というわんこだと後になって知り、
 その富士太郎に会いに行くお礼の登山、という訳です。
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登山開始

駐車場は満車。
やっとこさ五合目に着いたものの、仕方なく来た道を戻って路上に駐車する。も、随分下って
しまっている。
早々に準備を済ませて五合目まで登り返し、気持ちを改たにして出発。
樹林帯を抜けた辺りで白み始めている事に気付き、見晴らしの良い所で日の出を待つ。
この日は天気に恵まれて、日の出を拝むことも終始青空の下で登下山することも出来た。


七合目 大陽館

六合で小休止後、七合の大陽館へ。
ようやく到着するも、ん?大陽館? 趣が記憶とちょっと違う。
しかし、犬小屋を見つけやっぱり大陽館。
登山道を挟んで両側に建物がある。山側に大陽館、谷側は?(お店の建物であった)。
前回は夜中、山小屋の向かいに建物があったのか全く記憶に無い。


 10年前---

 初めてにして夜行登山 ということもあってか、同行の友人共に既に七合目で疲れ切っていた。
 大陽館の向かいに腰を下ろして石積みに背中を預けると、目の前のそこには山小屋玄関脇の
 犬小屋。山小屋の灯はとうに消えているのだろう、真っ暗だったという記憶。
 わんこは忙しく、右へ行ったかと思えば戻って今度は左へ。
 まだ小さな子犬が、犬小屋の入り口から出るとはなしにじゃれている。2~3匹居たように
 思うがはっきりとは覚えていない。

 暫く休憩の後、歩き始める。
 バテているものだから、直ぐに休憩。すると先ほどのわんこがやってきて、我々の傍に
 クルンと丸まって寝んね。まるで一緒に休んでいるかのよう。
 なんとまあ、撫でたりしている内にこちらの体力が回復していくことを実感。
 体力自慢のはずの友人はバテバテの体で、撫でるのもそこそこに引っくり返っている。友人は
 この”力”を貰えたのだろうか。。。

 このあと、彼(わんこ)と一緒に歩き出すと彼は先へ消えていってしまった。
 
 と、今度はまた舞い戻り、我々を「クンクン」。
 ここで”はた”と気付く。我々の様子を伺い見守っているんだなと。
 今は夜中、いつ眠るのだろうか。
 
 その後何度か同様に繰り返してから姿を消したが、霧と風の中、既に陽は出たであろう頃合の、
 辺りが明るくなった九合五尺付近だったろうか、岩場で渋滞にはまっていたところにひょっこり
 と現れた。
 あれほど一緒に歩いたのに(そうでもないか・・・)つれなくて、横を通り過ぎてあっという間に
 駆け下りて行ってしまった。
 後になって思い返せば、そんな一瞬の間に匂いで嗅ぎ分けて「ああもう大丈夫だな」との即断が
 あったのではなかろうか。
 この時が最後。

 下りで大陽館に寄るつもりが、登山道と下山道が分かれていることで、太陽館への
 分岐が判らずにいつの間にか樹林帯にまで降りてきてしまっていた。勿論、疲れてもいた
 訳なのだが。
 彼が現れるたびに力を貰えて、なんとか登頂を果たすことが出来た初めての富士登山なの
 だった。

 又いつか再度登って、この時のお礼を言おうと考えていてのこの2003年の富士登山。
 あれから10年、やっと須走口に挑戦する気概にめぐり当たったこの年、ようやく、もうすぐ
 再会へとこぎつけて、、、
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再会

2匹、当時とは違い犬小屋に繋がれている。富士太郎ではないようだ。あの時の子犬だろうか?
それでももう10歳にはなっているはず。元気がいい。
もう一匹が、向かいの建物のお店の出入り口にいた。繋がれてちょこんとしている。

登山者の世話の為にお店にいた、山小屋のおかみさんに聞くと、果たしてそれが富士太郎だった。
犬の苦手な方もいることから繋ぐようになった、という。
そして富士太郎はこのとき16歳(17歳?)、もうおじいちゃんだし、ということも言っておられた。
10年前の体験をお伝えすると、確かにここにいる太郎だとのこと。

ああ、おまえかぁおまえかぁ。。。
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この再会の為に用意していったものがある。
前年の八月に、フジテレビのきょうのわんこで紹介されていたことを知って、そのwebページを
プリントアウトして持って来ていたのだ。
それをおかみさんに見て貰うと、「そうそう 」。忙しい中その時のこと等を話して下さったのだった。

お話を伺いながら太郎の全身を撫でると、その体のあちらこちらにこれまでの”歴戦の雄姿”
とも言えるかのような変化を感じた。一見しただけではその歳を感じることは無い位で
あるけれど、本当におじいちゃんになってしまったんだなと。
そして、これまでよく頑張ってきたなぁ あのときはありがとうよ、と伝えた。伝えることが出来た。
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太郎の「写真、いいですか」とおかみさんに許しを請い、友人にシャッターを頼み一緒に収める
ことも出来て、これで、 ああやった 、と今回のお礼の登山という目的を果たせたという充足感に
包まれたことを感じた瞬間であった。


その後

登頂し、無事に帰着。
又来年もと思ったものの、翌年の2004年はタイミングを得られず富士登山自体を見送ることとなり、更に翌年、今度は腰を痛めて断念。
2006年に至っては更に悪化。

富士太郎の高齢を鑑みれば、2004年を見送ってしまった自分に後悔。
2006年初頭、19歳の天寿を全うしたと知るに至ることとなったのだった。





ありがとう、富士太郎。大したガイド犬だよ君は。

ありがとうよぅ。

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前回の富士登山、あの時はプリントをお渡ししたけれど、いつか今度はこの再会の時の
写真を持っていきたいと思います。迷惑でなければいいんだけれども。
いつ頃実現できるんでしょうか、七合目までを照準にして成るべく早い時期にできればなぁ。





a0033695_7463533.jpg五合目まで登り返したところ


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今回は日の出を拝むことが出来た



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七合目大陽館を手前に山中湖



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登山中のわんこ発見!
ゴールデン?



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吉田口頂上からの眺め。
続々と登山者が続きます



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上の写真下部のアップ

毎年多くの登山者で賑わうことから、
私のように太郎に世話になった方も
多いのではないかと思います。






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前回から下山ルートが変更になったんでしょうか?
今回は下山時にも会うことが出来ました。
お客さんの相手で疲れたのでしょうか?この時は、
こちらに移動しておりました。





ありがとう
富士太郎
おつかれさま








 フジテレビサイトで、現在もそのときの「きょうのわんこ」を見ることが出来ます。
 テキストとキャプチャ画像です。動画で会いたかったなぁ。。。
  ・めざましテレビ きょうのわんこ 2002年8月のきょうのわんこスペシャル
   です。

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by backochan | 2007-08-10 08:21 | ワンコ | Comments(2)
Commented by noenoe1225 at 2007-08-12 09:32
富士山は5合目まで、それも観光バスで行っただけです。
1度でいいから富士登山してみたいけど体力が続きそうもないな~~!
富士太郎君すごいワンコだったんですね。
空気の良い富士山の上だからこそ19歳という高齢まで頑張れたのかもね。本当にお疲れ様でしたと言いたいですね(●^o^●)
Commented by backochan at 2007-08-13 03:52
そうなんですよね、体力がいつも心配で。毎度古傷が痛み出してます。。。
富士太郎、私の様な登山者を見つけては見守っていた、となるといつ寝てるんだろうかと。
ホントにすごいわんこです。
あれほどの運動量で19歳とは驚きます。天地だったんじゃないかなと思います。
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